QC検定2級問題:001

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QC検定2級の過去問の内容を私の学習用にアレンジして紹介しています。

 

【問題】

2015年・春

問7

信頼性を測る尺度に、システムが故障するまでの時間の期待値がある。故障後に修理や交換を施して引き続き運用されるシステムの故障間隔の期待値をMTBFと呼び、修理を考えず故障までの時間をMTTFと呼ぶ。修理しながら運用されるシステムが、修復の開始地点から稼働状態に復帰するまでの期待値はMTTRと呼ばれる。そしてそのシステムの全保有期間中の稼働時間の割合はアベイラビリティと呼ばれ、修復能力と固有の信頼性をあわせもった尺度と言える。

故障・事故を予防し、システムの信頼性と安全性を向上させるための活動を予防保全という。予防保全は予定の時間間隔や累積動作時間に達したときに行う時間計画保全とシステムの劣化状態を監視して行う状態監視保全に大別される。

システムに発生する故障モードは一般に、運用の初期段階に見られる時間とともに故障率が減少する故障モード、安定した運用段階に見られる時間にかかわらず故障率が一定の故障モード、劣化などにより発生する故障率が時間とともに増加する故障モード、の三つの型に分類される。システム全体の故障率は、バスタブ曲線と呼ばれる曲線に従うとされる。

 

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※試験では赤字の個所が選択肢として出題されています。

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【解説】

信頼性の問題です。

 

平均故障間隔:MTBF(mean time between failures)

平均故障寿命:MTTF(mean time to failure)

平均修復時間:MTTR(mean time to repair)

が主要なワードですね。

 

稼働率(アベイラビリティ)は次の式で求められます。

MTBF÷(MTBF+MTTR)

 

③の問題では言葉の意味しか表現されていませんが、

運用の初期段階に見られる時間とともに故障率が減少する故障モードを初期故障期(DFR)、

安定した運用段階に見られる時間にかかわらず故障率が一定の故障モードを偶発故障期(CFR)、

劣化などにより発生する故障率が時間とともに増加する故障モードを摩耗故障期(IFR)

と呼びます。

 

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今後も、計算や付表を使用しない文章だけの問題についてはこのブログでどんどん取り上げ、学習していこうと思っています。

 

過去問の出典はこちらです。

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