QC検定2級問題:017

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QC検定2級の過去問の内容を私の学習用にアレンジして紹介しています。

 

【問題】

2016年・秋

問11

設計品質は"ねらいの品質"ともいい、製品規格、製品設計図などにより規定されているものであり、品質特性について規格値などで具体的に示される。製造品質は"できばえの品質"ともいい、ねらった設計品質に対し、製品化されたものがどの程度合致しているかを示す。品質管理の目的を果たすためには、製造工程を管理し、製造品質を向上させることは当然であるが、そもそも設計品質が買手の要求に適合していることが基本でなければならない。

製造品質は、使用したときに期待する機能が発揮されているかで評価される。使用者が要求する度合いを使用品質という。この品質は、使用者の購入時点で要求する機能が発揮されることは当然であるが、ある定められた環境条件下で、所定時間は勿論であるがそれ以上に故障することなく、機能を発揮し続けられることが求められる。システムまたは機器や部品などが、正しく機能する時間的安定性を表す度合いを信頼性という。そしてこの機能を発揮し続けうる確率を信頼度という。

製品の社会に対する影響が大きくなる中で、生産から消費までの過程で起こりうる第三者に対する危害、廃棄物、資源のリサイクルなども、品質の問題が企業の社会的責任として追求されるようになっている。第三者に対する危害という視点では、欠陥製品を使用した者、または第三者がその欠陥のために受けた損害に対し、製造者や販売者が賠償責任を負わなければならない。これが製造物責任であり、日本においては1994年に法律化され、次の年に施行されている。この法律では欠陥は、設計上の欠陥、製造上の欠陥、指示・警告上の欠陥に分類される。

 

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※試験では赤字の個所が選択肢として出題されています。

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【解説】

品質の概念の問題です。

 

製造物責任法における欠陥には以下の3つがあります。

・例えば製品の設計段階で十分に安全性に配慮しなかったために製品全体が安全性に欠けるものになってしまったといった設計上の欠陥

・例えば製品の組立てに誤りがあった、製品が設計・仕様どおりに作られなかったなどの製造上の欠陥

・例えば製品に何らかの危険性があった場合などに、その危険に対する適切な指示やその危険によって生じる事故等を回避するために情報などを与えなかったことを意味する、指示・警告上の欠陥

 

 

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計算や付表を使用しない文章だけの問題についてはこのブログでどんどん取り上げ、学習していきます。

QC検定まであと10日を切りました。

最後の追い込みです。

 

過去問の出典はこちらです。

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