QC検定2級の過去問の内容を私の学習用にアレンジして紹介しています。
【問題】
2015年・春
問9
精密部品の生産をしているA社では、現場の管理や改善活動の基本について、指導・教育を行っており、その進め方のポイントは次の通りである。
①
現場における品質管理は、事実を示すデータで実態を把握し、解析を行う事実に基づく管理が重要である。
②
問題を解決するためには、現場に行って、現物を見て、現実を知ることが重要である。この三現主義を基本として、さらに把握した事実を原理・原則に照らし合わせて状況を判断する5ゲン主義を徹底している。
③
現場においては、作業手順書などにより、現在の技術水準や管理水準を維持していくことで管理を行っている。異常が発生した場合は、再検査や手直しなどの応急処置をとり、さらにその発生原因を追究して真の原因に対して是正処置をとって安定した状態を維持している。
④
品質水準が向上したら、その改善成果を維持するために、作業手順の変更や設計変更に対応した標準化を行い、その成果を日常化させている。この標準化が不十分であると改善前の状態に戻ってしまう。
⑤
管理と改善は、技術水準や管理水準を高めていくための重要な活動であり、段階的に進めていくことが大切である。すでに方法が明確になっているとき、この方法を維持していくための管理サイクルであるSDCAを確実に行い、さらに水準を高めていくためには、改善計画に基づいて、基本となる管理サイクルであるPDCAを推進している。
⑥
これらの現場の管理・改善活動の基本となるのが5S(整理、整頓、清掃、清潔、躾)であり、各職場では5Sを徹底しているため、改善に取り組む課題を容易に顕在化させることができて成果につながっている。
----------
※試験では赤字の個所が選択肢として出題されています。
----------
【解説】
品質管理と品質改善の問題です。
三現主義は漢字なのに5ゲン主義は数字とカタカナというのが分かりづらいポイントでしょうか・・・
QC検定という試験の性質上、選択肢を選ぶので読めさえすればあまり大きな問題ではありませんが。
事実に基づく管理はファクトコントロールとも呼ばれます。
SDCAはStandardize Do Check Act
PDCAはPlan Do Check Act
PDCAは私が好きな言葉の一つなのでこのブログでも過去に何度か記事にしています。
PDCA カテゴリーの記事一覧 - アーシの稼ぐファーストステップ
----------
今後も、計算や付表を使用しない文章だけの問題についてはこのブログでどんどん取り上げ、学習していこうと思っています。
過去問の出典はこちらです。
過去問題で学ぶQC検定2級(2018年版) [ 仁科健 ]
|