QC検定2級の過去問の内容を私の学習用にアレンジして紹介しています。
【問題】
2015年・春
問15
①
製造の品質、原価および納期の目標を製造過程において確実に達成していくために、製造工程のコントロール因子である材料、設備、作業者および作業方法を管理する必要がある。
②
これらを管理するための標準として、生産システムの構築に向けて生産技術に関する基本的な内容を定めた製造技術標準と、製造現場で実際にものを作る作業について具体的な方法を定めた製造作業標準とがある。
③
作業標準とは、材料規格で定められた材料や、部品規格で定められた部品を用いて加工し、製品規格で定められた品質の製品を作り上げるために、作業内容、作業手順、作業方法、使用材料・部品、使用設備、作業上の注意事項などを定めたものである。これらの作業の標準化により品質の安定、不適合発生の防止、作業能率の向上等を図ることができる。
④
作業標準は、製造現場の運営管理の基準として、作業方法の指導・訓練をやりやすくし、また技術の向上・改革のための基礎として、技術の蓄積、ノウハウおよび技能の伝承に大きく貢献する。なお、作業標準として考慮すべき要件の例を以下に示す。
a)作業標準の目的が明確になっていること。
b)工程の管理状態を保つために、各工程のコントロール因子の管理方法が明確になっていること。
c)実行可能なものであること。
d)具体的な決め方で表現されていること。できるだけ数値で示し、図、表、絵、写真を併用し、手順は箇条書きにするなど表現に工夫があること。
e)けが等の事故が発生しないよう、作業の安全を考慮して決めてあること。
f)関連する標準や規定と整合がとれ、矛盾がないこと。
g)改訂管理が容易であること。
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※試験では赤字の個所が選択肢として出題されています。
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【解説】
標準化の問題です。
品質・原価・納期(QCD(Quality Cost Delivery))は品質管理において非常に重要なポイントです。
また、ここでは4M(Man:作業者、Machine:設備、Material:材料、Method:方法)も登場します。
問題の③部分では、試験というよりテキストかと思うくらい、作業標準について教えてくれていますね。
試験勉強としてはしっかり読み込んでおきましょう。
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計算や付表を使用しない文章だけの問題についてはこのブログでどんどん取り上げ、学習していきます。
QC検定の高難易度問題は大体計算なので、できればそちらも取り上げたいですが、途中式を記載する難易度が高く、投稿方法を模索中です。
過去問の出典はこちらです。
過去問題で学ぶQC検定2級(2018年版) [ 仁科健 ]
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下記2つのテキストで学習中。
よくわかる2級QC検定合格テキスト〔第2版〕 品質管理検定学習書 (国家・資格シリーズ) [ 福井清輔 ]
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1回で合格!QC検定テキスト&問題集2級 品質管理検定 [ 高山均 ]
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