QC検定2級の過去問の内容を私の学習用にアレンジして紹介しています。
【問題】
2015年・秋
問10
①
あらかじめ発生が予測される問題を顕在化させ、事前に対策を講じておくことは重要なことである。同じまたは同類の製品を多量に生産する製造工程では、発生した問題に対し、その原因を追究して取り除く是正処置を行う経験の積み重ねが、問題発生の予防となる。しかし設計、特に新製品開発段階では、繰り返しの作業は皆無に等しく、全く経験したことがない問題を防止しなければならない。この段階には未然防止の考えとその具体的な行動が求められる。
②
設計段階でこの行動を効果的に行うためには、過去に発生した問題を類似性に基づき整理し、多くの状況に汎用的に適用できる共通的な事項を摘出し、活用していく方法を確立することが良策となる。この未然防止を行うための手法のひとつに故障モード影響解析があり、これは通称FMEAと呼ばれている。
③
この故障モード影響解析は、構成している部品やユニットの故障モードが及ぼす上位ユニットへの影響を解析し、起こる可能性のある事故や故障を設計段階で予測し、重大事故や故障を予防することが目的である。具体的な展開プロセスは、予測される故障モード、その影響の重大性、その発生頻度、その検知の難易度、その最後に検知できる時点、その検知方法、などの評価項目によって故障の影響を解析していくことを基本としている。
----------
※試験では赤字の個所が選択肢として出題されています。
----------
【解説】
品質保証の問題です。
品質管理固有の単語ではなく、一般的に使われる単語で解答しなければいけない問題は苦手です。
故障モードの影響解析(FMEA(Failure Mode Effective Analysis))は主に故障発生の前にそれを予測する手法です。
----------
計算や付表を使用しない文章だけの問題についてはこのブログでどんどん取り上げ、学習していきます。
QC検定の高難易度問題は大体計算なので、できればそちらも取り上げたいですが、途中式を記載する難易度が高く、投稿方法を模索中です。
過去問の出典はこちらです。
過去問題で学ぶQC検定2級(2018年版) [ 仁科健 ]
|
下記2つのテキストで学習中。
よくわかる2級QC検定合格テキスト〔第2版〕 品質管理検定学習書 (国家・資格シリーズ) [ 福井清輔 ]
|
1回で合格!QC検定テキスト&問題集2級 品質管理検定 [ 高山均 ]
|