QC検定2級の過去問の内容を私の学習用にアレンジして紹介しています。
【問題】
2015年・秋
問11
①
全社的品質管理活動として、トップダウンの方針管理、経営管理の基本となる日常管理、方針管理をカバーする部門別管理、ボトムアップに重きを置いた小集団活動などを掲げている企業は多いが、品質保証を中心的活動としている例が非常に多い。
②
全社で取り組む品質保証には、市場の動向を把握し、お客様のニーズを取り入れた企画から製品の実現までのプロセスを明記した仕組みが必要であり、この仕組みを表した図を品質保証体系図という。この図で重要なことは、各部門の責任や部門間のインターフェースが明確であること、さらに情報のフィードバック経路が明示されていること、ステップ移行の際の判定基準が明確になっていることなどである。
③
組織のトップから出された品質方針に対しては、トップ自らがその経過を診断することが必要であり、その診断する場を社長診断などという。
④
仕事の役割分担として、業務に応じた組織がつくられているが、それぞれの実施部門が円滑に機能するために組織を横断的に管理する仕組みが機能別管理である。
⑤
全社的品質管理を推進していくうえで、全員参加を基本としたボトムアップ活動の例がQCサークル活動であるが、この活動を含むすべての活動で得られた技術的・経営的成果を企業の財産として、横展開あるいは企業伝承するために、文書の形で残していく重要な活動を標準化という。
⑥
企業活動のねらいによって若干異なる部分もあるが、全社的品質管理活動の目標はQCの考え方や目的に合った手法を活用し、組織力や働く人の能力の向上のもとに企業体質強化であることを忘れてはならない。
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※試験では赤字の個所が選択肢として出題されています。
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【解説】
全社的品質管理活動の問題です。
ここで出てくる機能別管理という言葉が、機能別といいながら横断的に管理する仕組みだというのが納得しづらいポイントです。
ちなみに、weblio辞書では機能別管理について次のように解説されていました。
『企業の全社的な立場から, 品質, コスト, 納期等の各経営要素について機能別に計画を立案し, 各実施部門の日常管理, 方針管理を通じて実施し, 実施結果を全社的立場から評価し, 必要なアクションをとっていく活動である. 機能別という言葉は誤解を招く場合があるので, 近年は経営要素別管理, 部門横断的管理などと呼ぶことがある. 方針管理, 日常管理とともに, TQM活動における経営管理システムの柱の1つである.』
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計算や付表を使用しない文章だけの問題についてはこのブログでどんどん取り上げ、学習していきます。
QC検定の高難易度問題は大体計算なので、できればそちらも取り上げたいですが、途中式を記載する難易度が高く、投稿方法を模索中です。
過去問の出典はこちらです。
![]() 過去問題で学ぶQC検定2級(2018年版) [ 仁科健 ]
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下記2つのテキストで学習中。
![]() よくわかる2級QC検定合格テキスト〔第2版〕 品質管理検定学習書 (国家・資格シリーズ) [ 福井清輔 ]
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![]() 1回で合格!QC検定テキスト&問題集2級 品質管理検定 [ 高山均 ]
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