QC検定2級の過去問の内容を私の学習用にアレンジして紹介しています。
【問題】
2015年・秋
問14
①
工程を常に望ましい状態に維持するためには、標準化→実施→確認・評価→処置という管理のサイクル(SDCA)をしっかり回していくことが基本となる。
②
特に、製造工程の標準化では、工程に求められている要求事項を明確にする。さらに、明確になった要求事項に対して技術条件の標準化を行い作業標準を決める、という二つの仕事で構成される。要求事項を明確にするということは、目標(期待する結果)、これを達成するための方法、これが達成できたか判断するための基準、その判定の手段(測定方法など)、という基本事項を明確にすることが基本となる。
③
期待する結果を達成するための方法は、次の二つの領域で構成される。ひとつは、知識や経験の有無にかかわらず、当該の仕事を行ううえで誰もが守らなければならない制約条件として与えられる領域である。この領域は目標達成に大きな影響を与える領域であり、技術標準やQC工程図などで管理すべき項目として指示されるのが一般的である。もうひとつは、決められた品質の製品をいかに上手に・早く・確実に・安く等、仕事のやり方について創意工夫する領域である。
④
明確にされた基本事項は、種類・等級・構造・寸法・性能(物理的性質・化学的性質)等の項目で具体的に明記され、工程に品質標準として与えられる。工程は、この明記されたことを実現させるために仕事のやり方(手段)、特に製造の場合は、使用する材料や部品の主な品質特性、加工のために使用する設備や機械・治工具・測定器・加工方法・加工条件などの技術条件など、誰もが守らなければならない領域について決めていくことが重要である。
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※試験では赤字の個所が選択肢として出題されています。
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【解説】
工程管理の問題です。
②はねらいの品質(設計品質)の作りこみ方、③④はできばえの品質(製造品質)の高め方について出題されています。
標準に則るだけでなく、改善のためには創意工夫も重要です。
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計算や付表を使用しない文章だけの問題についてはこのブログでどんどん取り上げ、学習していきます。
QC検定の高難易度問題は大体計算なので、できればそちらも取り上げたいですが、途中式を記載する難易度が高く、投稿方法を模索中です。
過去問の出典はこちらです。
過去問題で学ぶQC検定2級(2018年版) [ 仁科健 ]
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下記2つのテキストで学習中。
よくわかる2級QC検定合格テキスト〔第2版〕 品質管理検定学習書 (国家・資格シリーズ) [ 福井清輔 ]
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1回で合格!QC検定テキスト&問題集2級 品質管理検定 [ 高山均 ]
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