老後に2000万円自己資金を貯めておいた方がいい問題。
そもそも2000万円という数字が自分がもらえる年金だったり生活スタイルによって全然変わってくるのですが、ここでは2000万円を手に入れる方法を考えてきます。
2000万円貯めるために必要なのは貯めることと増やすこと。
貯める期間は人によって様々。
今回は40年・30年・20年・10年についてみていきましょう。
【40年】
40年の期間がある人はコツコツ積み立てれば2000万円は達成できます。
ただし、「増やす」の力を使わずひたすら貯めるとすると、年50万円、毎月一定金額貯めるのであれば月4万2000円の貯蓄が必要です。
意識せずに貯めるのは難しいかもしれませんが、その気になればなんとか貯金額を捻出できそうな金額です。
この月4万2000円の貯金金額を減らすことができるのが「増やす」ための複利の力。
年利1%複利で運用できれば月3万4000円
年利3%複利で運用できれば月2万2000円
年利5%複利で運用できれば月1万4000円
40年という期間が複利の力を強めてくれます。
年利5%を維持できれば、ただ貯めるよりも3分の1少ない金額を積み立てるだけで目標金額に到達することができるのが、福利の期間が長いメリットです。
【30年】
30年の場合、ただただ貯める場合は年67万円、毎月一定額貯めるのであれば月5万6000円必要になってきます。
ここでも複利の力を確認してみます。
年利1%複利で運用できれば月4万8000円
年利3%複利で運用できれば月3万5000円
年利5%複利で運用できれば月2万4000円
複利はお金を貯める・増やすうえで大きな意味を持ちますが、年利1%程度では2000万円貯めるためには月々4万8000円必要であり、40年無利息で4万2000円ずつ貯める人と比べて毎月必要な貯金額が大きくなってしまいます。
早いうちからコツコツ貯めることというのが大事だということがわかるでしょう。
【20年】
20年の場合は増やさずコツコツ貯めた場合は40年の2倍、毎年100万円、毎月8万4000円の貯金が必要になります。
ここでも複利の力を確認してみます。
年利1%複利で運用できれば月7万5000円
年利3%複利で運用できれば月6万1000円
年利5%複利で運用できれば月4万9000円
複利の力は相変わらず大きいですが、期間が短くなってきたため、その影響力は小さくなってきました。
年利5%複利で運用した場合、40年の期間がある場合はコツコツ貯める場合の3分の1の金額で良かったのに対し、20年の期間では2分の1以上の金額を貯めていく必要がでてきました。
【10年】
10年の場合は増やさずコツコツ貯めた場合は40年の約4倍、毎年100万円、毎月16万7000円の貯金が必要になります。
ここでも複利の力を確認してみます。
年利1%複利で運用できれば月15万8000円
年利3%複利で運用できれば月14万2000円
年利5%複利で運用できれば月12万7000円
10年しか貯蓄の期間がない場合、年利5%で運用を続けられたとしても月12万円以上は貯金をしていかないといけないことがわかりました。
10年という期間で大きく貯金をしようというのはとても大変ですね。
以上、各期間で老後に必要な2000万円を貯めるために必要な金額を考えてみました。
複利の効果を有効に使うために、早めに貯める!すぐ動く!が大事ですね。
貯めると増やすについてはこちらも見てみてください。